Chapter 3

ノウハウをオープンに。

めざすのはノウハウをオープンに。
水問題が自律的に解決していく状態へ。

被災地から住まいへ。前田さんはさらにその先をめざしています。それは水問題が自律的に解決する環境を生み出すことです。水問題は世界の問題、人類の問題です。解決したい人はたくさんいるはずです。方法さえシェアすれば多くの方が賛同してくださると信じています。私たちは仕組みやシステムをオープンにしていきたいのです。会社としての業績目標もありますが、そういう目先のことに囚われず、水問題が自律的に、つまり勝手に解決していく状態にするまでもっていきたい。そのためには喜んでノウハウをオープンにしていきます。水でそれが可能になれば次の環境課題に移っていくことができます。WEFAMが循環すれば人類は22世紀へ進むことができます」。水は大きなインフラという概念を覆し、小さくすることで水問題をブレイクスルーするWOTAの想いと行動。世界が賞賛の手をあげるのはその純度にあることがわかります。どこまでも純粋に、深く、確実に水問題の解決へ挑んでいく。セディア財団もそんなWOTAの取り組みを応援しています。

前田瑶介

徳島県出身。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院工学系研究科建築学専攻(修士課程)修了。小学生の頃から生物学研究を開始し、中学生で水問題に関心を持ったことをきっかけに、高校時代に水処理の研究を実施。大学では都市インフラや途上国スラムの生活環境を、大学院では住宅設備(給排水衛生設備)を研究。ほか、デジタルアートなどのセンサー開発・制御開発に従事。WOTA CEOとして、水問題の構造的解決をめざす。

MizuMirai Vol.09

Special Feature特集②

嘆くだけで終わらせない。
ロスをゼロへ、そしてプラスへ変える。

年間523万トンのフードロスがあると言われている日本。
フードロスをターゲットとしたビジネスを展開し、
三方良しの展開をめざす企業の取り組みを追った。

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